オンライン診療の推進に関する政策提案
一般社団法人ITヘルスケア学会
移動体通信端末の医療応用に関する分科会
分科会長 木暮祐一
ITヘルスケア学会「移動体通信端末の医療応用に関する分科会」では、オンライン診療、
オンライン健康管理の国内外最新動向をテーマに、令和元年11月4日に「モバイルヘルスシ
ンポジウム2019」を開催させていただきました。急な開催だったにもかかわらず、ご登壇
者含め113名の皆様にご参加いただき盛況のうちに開催することができました。
平成30年3月の診療報酬改定で、情報通信機器を活用できるオンライン診療という診療形
態に対して正式に保険適用が認められることとなった一方で、オンライン診療の適切な実施に
関する指針も定められました。この指針ではオンライン診療の実施に関し遵守すべき事項等が
細かく定められており、私どものような医療・健康分野へのICT適用を研究する立場におい
ても様々な制約が求められることとなりました。これらの指針等は「技術革新等の状況を踏ま
え、定期的に内容を見直す」とされており、今後もオンライン診療をめぐる様々な立場から、
内容の見直しの参考となる意見を発していくことが重要と考えます。
そこで、「モバイルヘルスシンポジウム2019」では後半にオンライン診療をめぐる識者
の皆様にご登壇いただいてパネルディスカッションを開催させていただくと共に、分科会とし
ての政策提案を取りまとめさせていただきましたので、ここに公表させていただきます。なお
、政策提案の取りまとめに当たっては12月22日から27日の間に広く会員及び⼀般の皆さ
まからパブリックコメントの収集も行い、計4件のご意見も頂戴しております。政策提案と共
にいただきましたご意見と、それに対する分科会の考え方についても併せて公表させていただ
きます。