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大会長からご挨拶

大会テーマ:
ICTデータから見えてくる医療、介護、ヘルスケア連携の近未来

大会長 磯部 陽
国立病院機構東京医療センター 統括診療部長
東京医療保健大学大学院 臨床教授

このたび、ITヘルスケア学会第10回記念学術大会を2016年5月21日(土)、22日(日)の2日間、国立病院機構本部および東京医療保健大学国立病院機構キャンパス(東京都目黒区)で開催させていただくことになりました。
 まず始めに、このたびの「平成28年熊本地震」で被災されました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。熊本は、昨年の第9回学術大会の開催地でもあり、多くの会員の皆様が医療支援活動等に従事されていることと思います。被災地域の安全と1日も早い復興をお祈り申し上げます。
ITヘルスケア学会は、医療、健康分野におけるICT(情報通信技術)の利活用を推進することを目的とする学会です。学術大会は、2007年に第1回大会が国立成育医療センターで開催されて以来、今回で10回目となります。記念すべき時期に大会を主催させていただく機会を与えていただきましたことを、会員の皆様に感謝申し上げます。なお、大会のプログラム編成には、第8回大会長を務められた東京医療保健大学の山下和彦先生にプログラム委員長としてご尽力いただき、学会事務局の皆様にも多大なご協力をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
わが国は、人類が未だ経験したことのない超高齢社会に突入し、医療、介護の抜本的な制度改革を進めつつあります。医療の分野では、着実に情報化が進み、DPC (Diagnosis Procedure Combination : 診断群分類)、NCD(National Clinical Database : 全国手術・治療情報データベース)、がん登録などのビッグデータが集積されて、疾病の分布や動向の分析と予測、新たな医療制度の設計などに活用され始めています。ICTの進歩によりIoT (Internet of Things : モノのインターネット)は現実のものとなりつつあり、健康長寿社会の実現に向けてヘルスケアデータの収集とその利活用が検討されるようになってきました。また、IT機器の進歩により、医療、介護の現場における効率と安全性も向上し、超高齢社会の大きな支えとなっています。一方、医療、介護システムのICTへの依存度が高まり、個人情報の保護や不正アクセス防止などのセキュリティ対策が、早急に解決すべき重要課題となっています。
 このような社会状況のなかで、本学会は学術大会のテーマとして、「在宅医療+地域コミュニティーの創意工夫を活かす」(第7回)、「超高齢社会の医療・保健・介護を繋ぐICTデータ活用の未来」(第8回)、「スマート&ウエアラブル化するITヘルスケアへの展望」(第9回)を取り上げ、超高齢社会に向けて継続して提言をしてきました。今回の大会開催テーマは、これらのテーマの延長線上に未来予想図を描き、さらに議論を深めていただくために、「ICTデータから見えてくる医療、介護、ヘルスケア連携の近未来」としました。このテーマに沿って、シンポジウムとして「医療ビッグデータから見えてくるもの」、「これからの認知症ケアとデータ活用」、「医療・介護を支える最新のロボット技術」、「シミュレーション医療の最前線」、「ICTを用いた病診薬データ連携」、パネルディスカッションとして「医療における情報セキュリティ確保と患者情報の二次利用について」、「ヘルスケアビッグデータのこれからとITヘルスケア学会の取り組み」を企画し、第一線でご活躍の方々にご登壇いただきます。
また、特別講演として、医療CGプロデューサーの瀬尾拡史先生に「3DCGは医療に本当に役立つのか?」、航空評論家の杉江 弘先生に「元JALのジャンボ機キャプテンが語る医療安全」というテーマでご講演いただきます。一般演題では、医療、介護の現場、情報処理・工学系の研究者、企業関係等の皆様に30題以上の口演・ポスター発表を通じて日頃の研究成果をご披露いただき、情報発信していただきます。新たな試みとして、訪問診療・看護におけるアイデアやビジネスモデルの創出を競うヘルスケアハッカソンも共催イベントとして実施致します。各プログラムとも、皆様にとって有意義なものとなるよう実行委員一同準備して参りますので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
大会会場の国立病院機構本部は、緑豊かな駒沢オリンピック公園に隣接しております。お時間がございましたら是非お立ち寄りいただき、公園内の散策もお楽しみ下さい。
多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。

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